久宝寺緑地
植物・生きもの

2014年からはじめた心字池ドビ流し(掻い堀り)心字池の生態系のこと考えてみませんか

心字池のドビ流し

心字池のドビ流しは2年に一回行われています。コロナの影響で延長になり4年ぶりの2022年11月5日に実施されました。10数年前の心字池は、いろんなゴミが投げ込まれていたり、藻が繁り酷い状態の池だったことをご存知の方もいると思います。蓮の花も今のように、たくさん咲いてはいませんでした。

NPO法人ニッポンバラタナゴ高安研究会さんとのご縁から、池の水質浄化を目的にドビ流しをすることになりました。水質浄化が進めば多様な生態系ができ、ニッポンバラタナゴが棲めるような池になるのではと、定期的にドビ流しを継続してニッポンバラタナゴを放流することになりました。日本固有のタナゴであるニッポンバラタナゴは日本でも特定の地域にしか生存せず絶滅の危機に瀕しています。

心字池では順調にドブガイも育ち、ニッポンバラタナゴも繁殖していたにも関わらず、誰かの行為によりタイリクバラタナゴが池に放流されていることがわかりました。ドビ流し後の調査で、ニッポンバラタナゴはすでに交雑していることがわかりました。タイリクバラタナゴによる遺伝子汚染です。

外来魚のタイリクバラタナゴを放流したことにより、純血のニッポンバラタナゴはいなくなってしまいました。タイリクバラタナゴがいる限り、ニッポンバラタナゴを心字池に入れることはできません。大切なことは、無知な人間の行為により自然の秩序が壊れていくということです。このことの繰り返しにより、いつのまにか私たちの知っている自然がなくなってしまうことに気づかないといけないのです。

今回のドビ流しにより、捕獲した外来魚等は駆除しました。しかし、心字池では、いまだタイリクバラタナゴが棲息しています。生態系を維持するのはとても難しいことなのだと思います。

しかし、できることから、初めていかなければと思います。度重なる外来魚の駆除により、ブルーギルはいなくなりました。それは、これまでの努力の結果です。次の段階はもっと難しいかもしれませんが、豊かな生態系を維持するために、ニッポンバラタナゴが棲息できる心字池をイメージしてみませんか?

NPO法人ニッポンバラタナゴ高安研究会の活動

ニッポンバラタナゴ

大阪府民や近隣の住民を中心に、失われつつある里山や水環境の保全に取り組むとともに、そこに棲息する生物の多様性維持に努め、とりわけ希少淡水魚であるニッポンバラタナゴの保護を目的として活動しています。



心字池にいる在来魚:フナ、コイ、ナマズ、モツゴなど
心字池にいる外来魚:タイリクバラタナゴ、タウナギなど

マナーとしてペットや観賞用に飼育していた生き物は、生涯命をまっとうするまで飼い主さんが飼育してください。
公園は命の捨てる場所ではありません。公園はみんなの場所です。公共のものです。
公園に外から生き物を持ち込まない、持ち出さないを、みんなで守りましょう。


Posted by 管理人 at 09:16 パーマリンク

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