久宝寺緑地
植物・生きもの

ニッポンバラタナゴのおはなし

2021年12月2日、公園インフォメーションにニッポンバラタナゴがやってきました。

ニッポンバラタナゴ

2015年4月、久宝寺緑地の心字池にニッポンバラタナゴを放流しました。池の水をきれいにするために、ドビ流しをした際、「NPO法人ニッポンバラタナゴ高安研究会」さんより放流していただきました。しかし、現在心字池にいるのはタイリクバラタナゴと交雑してしまったタナゴです。

誰かによってタイリクバラタナゴが放流され、もうニッポンバラタナゴは心字池にはいなくなってしまいました。この様にして種がひとつづつ消えて行くのです。私たちは、何気ないひとつの行動から大切なものを失っていることに気付いていません。

ニッポンバラタナゴ

大切なのは、生態系は一つ一つの種が関係し合って成り立っている。
私たち人間の生活は生態系があるからこそ成り立っているものだから。
地球上にいる種の数212万8千種
絶滅が危惧される種の数13万8374種
絶滅危惧種の生物を守ることの大切さを伝えるために、公園インフォメーションで啓発活動として展示することになりました。

ニッポンバラタナゴとはどんな魚でしょうか?

コイ目/コイ科/バラタナゴ属/ニッポンバラタナゴ 日本の固有亜種外来魚であるタイリクバラタナゴとの交雑が進み純系はほとんどいません。
バラの様に美しい色からバラタナゴとされ、ため池などに生息していました。しかし、近年急速に生息数を減らし絶滅危惧種1A類に指定され、大阪では八尾にだけ生息しています。日本での生息は数カ所のみとなってしまいました。

タイリクバラタナゴとニッポンバラタナゴ

特徴は非常によく似ている。交雑していると見た目だけでは完全に区別することは不可能

タイリクバラタナゴとニッポンバラタナゴ

※二種が交雑してしまい、ニッポンバラタナゴという種がなくなっていきます。
外来種タイリクバラタナゴは、中国原産の魚。
戦時中ハクレンなどの大型魚を輸入した際に混入したと言われています。その後人の手によって全国的に広がってしまいました。 ※タイリクバラタナゴの方が大型になりやすく食べ物や産卵場所の争いに勝ちやすい為、ニッポンバラタナゴを追いやってしまうことが多いのです。

生態系は様々な生き物たちによって絶妙なバランスで保たれている為、特定の種が突然絶滅すると、生態系のバランスが崩れ他の種にも悪影響を及ぼしてしまいます。

一度失った種は二度と元には戻せません。このままのスピードで生き物が絶滅して行くといずれ人類も存亡の危機に直面することになるそうです。

私たちにできること

環境保全活動が生態系を守ることになります。

例:

  1. ゴミを減らす。
  2. 買い物にはエコバックを持参。
  3. 飼育している生きものを捨てない。
  4. 樹木と花を大切にする。

Posted by 管理人 at 09:03 パーマリンク

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