久宝寺緑地
植物・生きもの

久宝寺緑地 カブトムシものがたり2

カブトムシのオスとメスのイラスト

2年目の幼虫飼育が始まりました。

飼育していたカブトムシが残してくれた幼虫たち。 20匹の幼虫たちのその後…

カブトムシの幼虫たちイラスト

公園インフォメーションでは、飼育体験の機会になればと2024年1月28日(日)に、カブトムシの幼虫を育てるためのワークショップを開催しました。

講師は公園で活動されている「レッツ久宝探検隊」のボランティアさんと、昆虫ボランティアをしてくれている2人の高校生です。

カブトムシにとっての一生である約1年間、そのうち約10ヶ月は土の中で卵から幼虫そして蛹として過ごします。幼虫にとって大切な体づくりの期間、どのように管理したら良いか、何が大切かを学びました。

大人も子供もみんな真剣な眼差しで聞いていました。作業手順もバッチリ、見守る大人も真剣な表情でした。

幼虫飼育は命をつなげるための重要な期間になります。無事にみんなが元気に成虫になってくれるように期待して、子供達に幼虫を預けました。

ワークショップの日から2ヶ月ほど経ったある日、参加者のお母さんが公園インフォメーションに経過報告に来て下さいました。名前までつけて大事に飼育していますというお声をいただきました。幼虫は家族のように扱ってもらっているようでした。

マットも交換、幼虫は元気に成長していると聞きました。なんだか温かい気持ちになりました。

カブトムシの命のリレーに参加してくれている事がうれしい、生き物はおもちゃじゃない、命を預かっていることの重さを感じてもらえていると実感しました。

幼虫飼育を通じて、自然環境のことも意識してもらえるようになるといいですね。

只今飼育中

公園インフォメーションでは園内で保護した個体を含む合計6匹の幼虫を飼育しています。その中の1匹で12月に保護された幼虫が、3月のマット交換の際、黒点病の発症を発見。全ての幼虫は単独飼育しているので感染の可能性はないでしょう。

この個体は保護してくれたスタッフの名前からグッチャンと呼んでいます。グッチャンは黒点病になってても食欲旺盛、マットの減り方がダントツに違います。モリモリ食べてグングン大きく育っています。稀に病に侵されていても無事に成虫になる個体もいるそうです。



2024年4月21日、蛹になる前の最終マット交換をしました。3匹は、蛹室を観察しやすい薄型のケースに入ってもらいました。経過良好でした。
5月から6月にかけて次の変化「蛹化」が始まります。緊張の期間です。5月22日グッチャンの蛹室の隙間から白い菌糸の様なものが確認されたので、掘り出すことにしました。残念ながら蛹になる途中で命尽きていました。生き物飼育は楽しいことだけではありません。グッチャンを通じて病気の恐ろしさを教えてもらいました。
蛹の期間を静かに過ごし、やがて成虫になる最後の瞬間「羽化」を迎えるのです。無事に成虫になってまた産卵をしてくれたら次の命へバトンタッチしていくのですね。そうして、カブトムシは私たちに「大切なこと」を教えてくれているのですね。



Posted by 管理人 at 16:10 パーマリンク

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