モッパちゃんの森
北地区水辺広場の奥には、身近な自然に触れ合える場所として自然学習ゾーンの「モッパちゃんの森」があります。この森では、植物と生きものたちが、どんなふうに生きているのか観察できるように作られています。さあ、モッパちゃんの森に探検に行きましょう。
モッパちゃんの森の5つのポイント
ポイント1 里山樹林エリア
様々な生き物を観察できる林になっています。常緑と落葉の高木や小高木や低木を植えています。
- 植えられている樹の種類
- ナツハゼ、ヒサカキ、ガマズミ、マユミ、 ツブラジイ、イヌビワ、カマツカ、 シリブカガシ、アアキグミ、クヌギ、ミズナラ
- 実をたべに来る鳥
- アカハラ、オナガ、カラス、コジュケイ、 シメ、シロハラ、ツグミ、ヒヨドリ、 メジロ、レンジャク
ポイント2 ギャップ空間エリア
- ギャップとは?
- 台風や落雷などにより、生い茂った高木が倒れることによって生まれる地表面まで光が差し込む隙間のことで、幼木など新たな植物が生長できる空間のことです。
- このエリアのポイント
- ここのギャップは火災により枯れた樹木を伐採することによって発生したものです。ギャップには手を加えず放置し、数年後どうなるのか、森の再生の様子を学ぶため、定期的に観察を行い生き物たちの移り変わりを記録しています。
ポイント3 萌芽更新エリア
- 萌芽更新とは?
- 伐採した木の切り株から新しい芽が出てくることを利用して、樹木の若返りを図ることです。
- このエリアのポイント
- 伐採後の切り株からどのように新しい芽(萌芽)が出てきて、どのように生長していくのか、萌芽更新の過程を観察することができます。伐採木(クヌギ)は椎茸栽培のホダ木として活用しています。
ポイント4 甲虫の寝床エリア
- このエリアのポイント
- 甲虫は樹木の中へ食い入って産卵するカミキリムシ、枯れ葉や枯れ枝が堆積してできた腐葉土の中に産卵するカブトムシやハナムグリ、枯損木に産卵するクワガタムシなど、種類によって産卵する場所が異なります。ここではカブトムシをはじめ腐葉土に産卵する甲虫のために寝床を整備しています。この寝床から新しい命が毎年生まれ、公園内で発見されることを願って整備しましたが、2023年に新しい命を確認することができました。
ポイント5 草地ゾーン
- このエリアのポイント
- 草地は多くの昆虫にとって食事の場所(草を食べる、汁を吸うなど)であり、隠れ場所や繁殖の場所にもなったりします。ここの草地は園内の芝生地や樹林地の下の草地とは異なり、美観のための除草や刈払い作業を行なっていません。そのため、草丈も高く、除草等の作業が行われ管理されている草地では見ることのできない昆虫を見ることができます。
昆虫がいる事が何故大切なのでしょう。
昆虫は、地球上の生態系の中で大切な役割を持っています。
植物の受粉をしたり、動物の餌になったりして、昆虫以外の生物を助ける存在です。
私たちの食糧の三分の一は昆虫による受粉の直接の産物です。
世界の食糧の9割を占める100種類の作物類のうち7割は蜂が受粉を媒介しているそうです。
昆虫は地球の生態系が正常に機能する為に欠かせない存在だといえます。
生態系ピラミッドと食物連鎖
Posted by 管理人 at 14:45 パーマリンク
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